2017年 09月 26日
銀河鉄道の夜
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銀河鉄道の夜。
もう一度といっても・・どれくらいぶりだろう。
小学校のとき?・・うーん、小学校でこんな難しいの読んだかな。
まったく覚えておりませぬ。
で、内容もね、まったく覚えておりませんでした。
いや、覚えてはいるんだけどね、
きっと、いろんなメディアで表現されていたものを見て、
その印象が記憶にすり替えられてただけじゃないかと思う。
だって、読み進めるときの「映像」が、
いままで知っている気になってたイメージと違うんだもん。
そして・・記憶の印象としては完全に日本風だったのに。
ジョバンニって!
ええ?そうだっけ?
私の中の印象は「竹吉」とかだったんだけど。
なに?風の又三郎と混線してたのかなぁ。
子どもの頃の記憶って当てにならない。
というか、ホントに読んでたのか?という疑問さえ抱く^^
話の中に船舶事故の話が出てくるじゃないですか。
(ええ、記憶からは100%抜けてましたとも)
その事故のときの描写がなかなかくるものがあった。
ボートに乗せた子どもたちに『お母さんが狂気のようにキスを送り』
っていうくだりには、かなりぐっときた。
とてもハードな内容だったのね。
薄布のような優しさに包まれているけれど、
不安定で拠り所がなくてもの寂しい。
読後の、この感じはなんだろう。
なんて言ったらいいのかな・・
ジョバンニ少年は汽車から”降りた”んだけど、
私たち読み手はそのまま乗ったままというか、
降りどころを逸してしまったというか。
昔、星が好きで、いろんなことを調べていた頃に、
想像すらできない宇宙の大きさに怖くなったことがあったけど、
そんなものに通じる。
死後も、あんな風に親しいひとと会えるならいいのだけれど。
そんな風に思いたいから、
降り損ねてしまうのかな、私たち。
by ashi-bann
| 2017-09-26 20:11
| 日記だかエッセイだか
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