2012年 11月 25日
風ノ旅ビト(原題:Journey)
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秋口に、あしこの希望で買ったPS3のゲーム「風ノ旅ビト」。
ほとんどTVゲームというものをしない私だけれど、
これは…何と言ったらいいのか…
そう、作品と呼びたくなるような内容なのだ。
砂や雪を踏みしめる音と、風と旋律だけの世界。
言葉の代わりに発せられるのは空気に響くこだまのような音。
映像も音楽もとにかく美しい。
息をのむような美しいシーンもある。
途中、かなりのスピード感のある場面もあるが、
オフラインのひとり旅ならば、時間に追われることのない世界。
オンラインにすれば、どこかの国の誰かとのふたり旅。
助けたり助けられたり、待ったり探したり、はぐれたり出会ったり…
ゲーム的な要素もありながらの、何かを目指す旅。
ビジュアルでははっきりしているようでも、
いったい何を目指してるのかな私たち…と考えるひともいるかも。
このストーリィには、いろいろな解釈が生まれているようだけれど、
私は、ぼんやりとゴーギャンの言葉を思い出す。
我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか。
これは、けっして大げさじゃなくて。
エンディングがとても好き。
エンディングの曲で涙がこぼれた。
そして最後の最後で、ああそうなんだよなと腑に落ちるものがある。
ゲームという名で、こういう世界を描いたひとたちを、
素直にすごいなと思う。
by ashi-bann
| 2012-11-25 21:56
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